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Saara Hopea -サーラ・ホペア

こんにちは。
本日はCraftswomenの一人目。
サーラ・ホペアのご紹介です。

Saara Hopea

1925 – 1984 （ Nuutajarvi / Arabia )

カイフランクの教え子であり、アラビアやヌータヤルヴィで共同作業をしたデザイナー。
フィンランドのヘルシンキ郊外の町ポルヴォー出身。
インテリアデザインを学んだ後、照明メーカーのタイト社で、パーヴォ・ティネルの下で製図を担当。
1952年からカイ・フランクが指導するヌータヤルヴィに勤務し、数々の仕事に貢献しました。
1959年には親族で営むジュエリー工房のディレクターとなり、翌年、写真家、作家であるOppi Untrachtと結婚を機に渡米。
フリーランスとして活動しながらニューヨーク、ネパール、インドなどで暮らした後、1967年に故郷ポルヴォーに定住しました。
カイ・フランクらと共に活躍した期間はわずか数年でしたが、死後にはヘルシンキで回顧展も開催されています。

代表作はスタッキング・タンブラー（スタッキングの原型とも言われている）で、1954年のミラノトリエンナーレでは銀賞を獲得。
スタッキンググラスとは重ねることのできるグラスのことで現代では飲食店などのお冷や用グラスなどで見かける事もあるアノ形です↓
近年日本でも様々なメーカーが出しております。

サーラ・ホペア氏の作品はこちらです。

シンプルかつ機能的なフォルムと女性的な繊細さ、さらにニュアンスのある色彩を得意とし、カイとサーラ、どちらがデザインしたのか見分けられない製品もあったそう。

父親の死をきっかけに1967 年に故郷のポルヴォーに戻ったサーラ・ホペアは” OSSIAN HOPEA”というお店を開きました。
カイは新しい作品ができると、博物館のためのモノ、サーラのためのものと熱心に選んでいたとされています。

“ジュエリーデザイナー”のサーラホペアの幼少期には、数人の職人が父親のジュエリーワークショップで働いていました。
それ以来、職人の数は宝飾品業界における手工芸品のシェアと同時に減少しています。
Saara Hopeaのジュエリーワークショップには金細工職人が1人しかいません。
チェーンを使って作られるジュエリーは最初にシルバーの糸をバーから引っ張る必要があります。彼女は時々職人と協力し自身で作業を手伝っていたそうです。

人は自分を飾りたいという原始的な欲求を持っていると、とサーラ・ホペアは言います。
彼女自身の言葉によると、「人々が自分を飾らない国はない」と。